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花咲日和―花咲鍼灸室Blog-

大阪府吹田市、江坂の女性向け鍼灸院です。美容・健康に関する情報や、日々の徒然など。

2013/09/03(Tue)

モノの価値を決めるのは人です

こんにちは、花咲鍼灸室の中西です。
各地で気象異常が続いていますが、皆様お元気でしょうか。


さて。私ははり師・きゅう師という免許持ちなので、お仕事には当然、はり、ときゅう、を使います。
はりにもきゅうにも意外と色んな種類があるんですよ。

その中で、私がよく使うタイプのお灸がこちら。

IMG_0339_convert_20130902235501.jpg

これは肌に直接もぐさが触れない、温灸と呼ばれるもの。
紙の筒にもぐさが詰められていて、皮膚と熱源の間に空間があります。
このメーカーのものは、プラスチックの台座に60壮(個)のお灸が並んでます。


それで、これを全部使い切ると、こんなのが残ります。

IMG_0330_convert_20130902235529.jpg

私にとっては治療の道具なので、お灸がなくなった台座はもう不要物。
でも、これを往診に伺っている患者様が見つけて、「先生これきれいやねえ。捨てるんやったらちょうだい」と言われました。
いらないものなので別にかまわないけど、どうするのかなあと思ってお渡ししたんですが、後日。

「先生、あれまた出たらくれる?」と。
それで、使い切ったもう一枚を差し上げました。
その後、こんな風に使われてます

IMG_0331_convert_20130902235613.jpg

「かわいいやろ」と患者様。

使用済みのお灸の台座が、花瓶敷きに納まってるのを見て、なんというか妙に感動してしまいました。
うんまあ、それっぽく見える。

私にとっては捨てるもの。でもそれに価値を見出してくれた人がいて、喜んで使ってくれている。
モノの価値は、それを使う人が決めるんですねえ。

今は何でも簡単に手に入るから、どこでもモノがあふれてむしろ「捨てる」ことがクローズアップされがちですが、あるものを大事に使う、という昔の人が当たり前にやっていたことを、人生の先輩が教えてくださいました。

ちなみに今日の往診でまた「先生またあったらちょうだいね」と。
さすがにもうええんとちゃう?と思ったんですが、今度はそれ見たヘルパーさんが「これいいねえ」と言ったから、あげたいんだとか。

うんまあ、いいけどね(笑)


花咲鍼灸室



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